「歯石取りは痛いのではないか」という不安から、歯科医院の受診をためらう方は少なくありません。歯石取りの痛みは歯茎の状態や歯石の付着部位によって異なり、適切な対策で軽減できる場合があります。
本記事では、痛みを感じる原因と軽減する方法、施術後に痛みが出た際の対処法を解説します。
| 【この記事を読むとわかること】 ・歯石取りで痛みを感じる原因と痛みの程度 ・歯石取りの痛みを軽減する5つの方法 ・歯石取り後に痛みが続く期間と対処法 ・歯石を放置することで生じるリスク ・歯石取りの麻酔や出血、通院回数に関する疑問 |
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください名鉄住吉町駅西口から徒歩1分・平日19時まで診療・駐車場6台
24時間Web予約はこちら歯石取りは痛い?痛みの程度には個人差がある

歯石取りは、必ずしも強い痛みを伴う処置ではありません。痛みの程度は、歯茎の炎症の有無や歯石が付着している部位によって変わります。
ここでは、痛みを感じにくいケースと感じやすいケースに分けて説明します。
健康な歯茎であれば強い痛みを感じにくい
歯茎に炎症が少ない状態であれば、強い痛みを感じずに処置を終えられる場合があります。健康な歯茎は刺激に過敏になりにくく、歯茎より上に付着した歯石を取り除く処置では、比較的痛みを感じにくいためです。
ただし、痛みや不快感がまったくないわけではありません。器具の振動や水の冷たさ、器具が歯に触れる感覚は生じます。刺激の感じ方には個人差があり、同じ処置でも不快感の程度は異なります。
歯茎の奥にある歯石を取る場合は痛みが出やすい
歯茎の奥にある歯周ポケット内部の歯石を取る場合は、痛みを伴うことがあります。歯周ポケット内の歯石は歯根の表面に強く付着しており、器具を歯茎の内側まで入れて除去する必要があるためです。
歯周病の進行度や歯石の付着状態によって、歯茎より上の歯石を除去するだけでなく、歯周ポケットの内部まで清掃する必要がある場合もあります。処置の範囲が深くなるほど刺激も強くなりやすく、必要に応じて麻酔を使用する場合もあります。
歯石取りが痛いと感じる5つの原因

歯石取りで痛みを感じる原因は一つではありません。歯茎の炎症や歯石の量、付着している位置、歯そのものの状態など、複数の要因が関係しています。
主な原因として、以下の5つが挙げられます。
- 歯周病や歯肉炎で歯茎に炎症がある
- 歯石が大量に付着している
- 歯周ポケットの深い部分に歯石がある
- 知覚過敏によって歯がしみやすい
- 歯茎が傷ついている・口内炎がある
歯周病や歯肉炎で歯茎に炎症がある
歯茎に炎症がある場合、歯石取りの際に痛みを感じやすくなります。歯周病や歯肉炎によって腫れた歯茎は、健康な状態に比べて刺激に敏感になっているためです。炎症部分に器具が触れると、痛みとともに出血が生じる場合もあります。
歯磨きのたびに出血する、歯茎が赤く腫れているといった症状がある方は、炎症が起きている可能性があります。処置前に歯茎の状態を確認してもらい、痛みへの対策について相談しておくことが大切です。
歯石が大量に付着している
歯石が大量に付着している場合も、痛みを感じることがあります。歯石の量や付着状態によっては除去に時間がかかり、器具による刺激を受ける時間が長くなるためです。歯石が強く付着している場合は、除去する際に刺激を感じることもあります。
歯石が多い場合は、一度ですべてを取り切らずに数回に分けて処置することもあります。
歯周ポケットの深い部分に歯石がある
歯周ポケットの深い部分に歯石がある場合は、痛みが生じやすい傾向があります。歯周病が進行すると歯と歯茎の間の溝が深くなり、その奥の歯根部分にまで歯石が付着するためです。
歯根に付着した歯石を取り除くには、器具を歯周ポケットの内部に入れなければなりません。その際、歯茎への刺激によって痛みが生じる場合があります。
歯周病が進行している場合は、口の中をいくつかの区域に分け、複数回の通院で処置を進めることもあります。
知覚過敏によって歯がしみやすい
知覚過敏がある方は、歯石取りの際に歯がしみやすくなります。歯茎が下がって歯根が露出していると、外部からの刺激が歯の神経に伝わりやすくなるためです。
歯根の表面はエナメル質で覆われていないため、露出すると刺激に敏感になり、超音波スケーラーの振動や水によってしみることがあります。
普段から冷たい飲み物で歯がしみる方は、処置の前に歯科医師や歯科衛生士へ伝えましょう!
歯茎が傷ついている・口内炎がある
歯茎に傷がある場合や口内炎ができている場合も、痛みを感じやすくなります。傷や口内炎のある部分は粘膜が敏感になっており、器具が触れたり水がかかったりするだけで痛むことがあるためです。
硬い食べ物や歯ブラシで歯茎を傷つけた直後は、痛みが強く出ることもあります。傷や口内炎がある部位を事前に伝えておくと、その部分への刺激を抑えるなどの配慮を受けられる場合があります。
歯石取りの痛みを軽減する5つの方法

歯石取りの痛みは、事前の相談や処置方法の調整によって軽減できる場合があります。痛みに不安がある場合は、事前に歯科医師や歯科衛生士へ相談し、適切な対策を検討することが大切です。
ここでは、実践しやすい5つの方法を紹介します。
- 痛みが不安なことを事前に伝える
- 必要に応じて麻酔の使用を相談する
- 歯石を取る器具や処置方法を相談する
- 歯茎の炎症を改善するためにセルフケアを行う
- 定期的に歯科検診と歯石取りを受ける
痛みが不安なことを事前に伝える
歯石取りの痛みを軽減するには、痛みへの不安を事前に伝えることが重要です。過去の歯石取りで痛かった経験や知覚過敏の有無を伝えておけば、担当者は器具の当て方や出力、処置のペースを調整しやすくなります。
処置中に痛みが強くなった場合も、我慢する必要はありません。手を挙げるなどの合図をあらかじめ決めておくと、処置を中断してもらいやすくなります。痛みを伝えることは、安全で適切な処置を受けるためにも重要です。
初めて歯科ドクターHaを受診する方は、「初めての方へ」のページで診療の流れや受診前の案内をご確認いただけます。
必要に応じて麻酔の使用を相談する
痛みが強いと予想される場合は、麻酔を使用してもらう方法があります。歯石取りで用いられる麻酔には、歯茎の表面に塗る表面麻酔と、注射による局所麻酔があります。
歯茎より上の歯石を除去する一般的な処置では、麻酔を使用しない場合も多いですが、歯周ポケットの奥にある歯石を除去する場合は、麻酔を使用することがあります。
麻酔の必要性は処置内容や歯茎の状態に応じて歯科医師が判断するため、希望がある場合は遠慮なく相談してください。
歯石を取る器具や処置方法を相談する
歯石取りに使う器具や処置方法について相談することも、痛みの軽減につながります。
主な器具には、超音波の振動で歯石を除去する超音波スケーラーと、手作業で歯石を除去する手用スケーラーがあります。超音波スケーラーは効率よく歯石を除去できる一方、振動や水がしみる場合があります。手用スケーラーは、歯石の付着部位や状態に合わせて細かく操作できることが特徴です。
歯や歯茎の状態に合わせて使い分けられることもありますが、どちらの器具でも痛みが生じる可能性はあります。
歯茎の炎症を改善するためにセルフケアを行う
歯茎の炎症を改善することは、歯石取りの痛みを軽減するうえでも重要です。炎症が落ち着くと刺激に対する過敏さが和らぎ、処置時の痛みや出血が軽減される場合があります。
日頃から正しい方法で歯を磨き、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間の歯垢を取り除くことが大切です。ただし、すでに硬くなった歯石は歯磨きでは除去できません。炎症がある場合は、セルフケアと並行して歯科医院で適切な治療を受ける必要があります。
定期的に歯科検診と歯石取りを受ける
歯石取りの痛みを抑えるには、定期検診や歯石取りも大切です。歯石が大量に蓄積する前に除去することで、処置にかかる時間や歯茎への負担を軽減できる場合があります。
定期的な受診のもう一つの利点は、歯周病やむし歯を早期に発見できることです。症状が軽いうちに対処することで、歯周病の進行や治療による負担を抑えられる場合があります。受診の間隔は口の中の状態によって異なるため、歯科医院で相談のうえ決めることが大切です。
歯石除去や歯のクリーニングなど、歯科ドクターHaで行っている予防歯科の内容については「予防歯科」のページをご覧ください。
歯石取り後に痛みが出る原因と対処法

歯石取りの後は、一時的に歯がしみたり、歯茎に違和感が生じたりすることがあります。一時的な症状であることも多いものの、痛みが続く場合は適切な対応が必要です。ここでは、症状が起こる理由と適切な対応を説明します。
歯石取り後に歯がしみる理由
歯石取り後に歯がしみる原因の一つは、歯根の表面が露出して刺激を受けやすくなることです。歯石の除去後は、冷たいものや歯ブラシの刺激によって知覚過敏が生じる場合があります。
また、歯茎の炎症が改善する過程で腫れが引き、歯茎が引き締まることで歯根が露出する場合もあります。こうした変化は歯茎の炎症が改善する過程でも生じるため、必ずしも処置に問題があったことを意味するものではありません。しみる症状は、時間の経過とともに和らぐことが多いとされています。
痛みはいつまで続く?
歯石取り後の軽い違和感は、数日程度で落ち着く場合があります。ただし、歯がしみる症状は数週間以上続くこともあり、歯周病の進行度や処置の範囲などによって経過が異なります。
歯周ポケットの深い部分まで処置した場合は、歯茎の違和感が一定期間続くこともあります。一方で、日を追うごとに痛みが強くなる場合や、歯茎の腫れが引かない場合は注意が必要です。
こうした症状が見られるときは自己判断で様子を見続けず、早めに歯科医院へ相談してください。
歯石取り後の痛みを和らげる方法
歯石取り後の痛みやしみる症状を和らげるには、歯への刺激をできるだけ避けることが基本です。極端に熱いものや冷たいものは症状を強める可能性があるため、刺激を感じる間は常温に近い飲食物を選びましょう。
歯磨きを控える必要はなく、やわらかい歯ブラシを使って丁寧に磨くことが大切です。歯垢が残ると、歯茎の炎症が再び悪化するおそれがあります。
痛みが強い場合や長引く場合は、歯科医師に相談してください。
痛みを理由に歯石取りを避けるリスク

痛みを理由に歯石取りを避け続けると、口の中の健康に悪影響が及ぶおそれがあります。
| 歯石は歯垢が石灰化して硬くなったもので、歯磨きだけでは除去できないのが特徴です。 参考:日本歯科医師会「数字で見る歯のはなし」 |
ここでは、歯石を放置することで生じる主なリスクを説明します。
歯周病が進行する可能性がある
歯石を放置すると、歯周病が進行することが考えられます。歯石の表面には細かな凹凸があり、歯垢が付着しやすい状態です。歯垢に含まれる細菌は歯茎に炎症を引き起こし、歯周病を悪化させる要因となります。
歯周病が進行すると、歯茎だけでなく歯を支える歯槽骨などの組織が破壊される場合があります。さらに進行すると歯がぐらつき、歯を失う場合もあるため、早めの対処が重要です。
口臭や出血を起こすことがある
歯石の放置は、口臭や歯茎からの出血につながることもあります。歯垢が蓄積すると細菌が増え、においの原因となる物質が発生しやすくなるためです。
また、歯茎に炎症が起きると腫れや出血が生じやすくなります。歯磨きの際に出血が続く場合は、歯肉炎や歯周病などが疑われます。症状が続く場合は、痛みへの不安があっても早めに歯科医院を受診することが大切です。
歯石取りの痛みに関するよくある質問

歯石取りの痛みについて、よくある質問とその回答を紹介します。麻酔の必要性や出血、通院回数などを確認しておきましょう。
歯石取りは麻酔なしでも受けられる?
歯石取りは、麻酔を使用せずに行う場合も多くあります。歯茎より上に付着した歯石を取る処置では、麻酔を使用せずに進めることが少なくありません。一方、歯周ポケットの深い部分にある歯石を除去する処置では、痛みを抑えるために麻酔を使用する場合があります。
麻酔を使うかどうかは、処置の内容や歯茎の状態、痛みの感じ方などを踏まえて判断されます。痛みに不安がある場合は、麻酔の使用について事前に歯科医師へ相談することをおすすめします。
歯石取りで出血するのは異常?
歯石取りで出血すること自体は、必ずしも異常ではありません。歯茎に炎症がある場合は、器具が触れることで出血しやすくなります。歯茎の炎症が改善すると、歯磨きや歯石取りの際の出血が減少する場合があります。
ただし、出血量が多い場合や、時間が経っても出血が止まらない場合は注意が必要です。抗凝固薬や抗血小板薬など、血液を固まりにくくする薬を服用している方は、処置前に歯科医師へ伝えることが大切です。症状が気になる場合は、速やかに歯科医院へ相談してください。
歯石取りは何回も通う必要がある?
歯石取りに必要な通院回数は、歯石の量や歯周病の状態によって異なります。歯石の量が少なく歯茎の状態が良好であれば、一回の通院で終わることもあります。一方、歯周ポケット内の歯石を除去する処置では、口の中をいくつかの区域に分け、複数回の通院で行う場合があります。
処置範囲や麻酔の必要性、患者さんの負担などを考慮し、複数回に分けて行う場合があります。必要な回数は検査結果をもとに判断されるため、事前に歯科医院で治療計画を確認しておきましょう。
歯石取りで歯が削れることはある?
適切に行われる歯石取りで、健康な歯が不必要に削られることは基本的にありません。歯石取りは、歯の表面に付着した歯石を取り除くことを目的とした処置です。ただし、歯周ポケット内の歯根表面を清掃する処置では、歯石とともに歯根表面の一部が除去される場合があります。
歯石の除去後に歯と歯の間にすき間ができたように感じるのは、歯石で埋まっていた部分が現れたためです。歯が欠けたように感じる場合は、歯科医院で状態を確認してもらうことが大切です。
歯石取りの痛みが不安な方は「歯科ドクターHa」へ

歯科ドクターHaは、1991年に開設された歯科ハミールを母体とする、医療法人歯科ハミールが運営する歯科医院です。日本歯周病学会に所属する歯科医師が在籍し、歯周病の診査や治療にも対応しています。
歯周病治療の第一歩は、レントゲン撮影や歯周ポケットの測定、出血の有無の確認などによる診査です。診査結果をもとにスケーリング・ルートプレーニングなどの歯周基本治療を行い、必要に応じて歯周外科治療を検討します。その後、再評価を経て、症状が改善した場合はメンテナンスへ移行します。院内に麻酔液を温めるカートリッジウォーマーを備えている点も特長です。
名鉄「住吉町駅」から徒歩1分の場所にあり、平日は19時まで、土曜日は18時まで診療しています。歯磨きの際の出血や歯茎の腫れ、歯石取りの痛みが気になる方は、当院へお気軽にご相談ください。
堀田院長の総評|歯石取りの痛みは原因に応じた対策で軽減できる
歯石取りの痛みは、歯茎の炎症や歯石の付着状態、知覚過敏の有無などによって異なります。特に、歯周ポケットの深い部分にある歯石を除去する際は、痛みを伴う場合があります。
痛みが不安な方は事前に歯科医師や歯科衛生士へ伝え、必要に応じて麻酔の使用や処置方法について相談することが大切です。
歯石は歯磨きでは除去できず、放置すると歯周病の進行につながるおそれがあります。定期的に歯科検診を受け、適切な口腔ケアを継続しましょう。
半田市出口町の歯医者 歯科ドクターHa
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