「親知らずは何歳で生えるのか」と疑問に感じる方は少なくありません。
結論からいえば、親知らずは10代後半~20歳前後に生えることが一般的です。
しかし、30代以降に親知らずが生えてくる方や、生まれつき親知らずがない方もいます。
本記事では、親知らずが生える年齢について解説します。
親知らずが生えない場合の理由も解説しているので、親知らずが無いことの疑問が解決できるでしょう。

親知らずが生えるのは何歳?
日本口腔外科学会では、親知らずは18~20歳くらいに生えると説明しています。
とはいえ、すべての方が同じ時期に生えるとは限りません。
親知らずが生える年齢の目安と個人差について解説します。
親知らずは10代後半~20歳ごろに生えることが多い
親知らずは「第三大臼歯」または「智歯」と呼ばれ、永久歯のなかで最も遅く生えてくる歯です。
ほかの永久歯が12~13歳ごろまでに生えそろうのに対し、親知らずは10代後半~20歳前後に生えるケースが一般的です。
「親知らず」の名称は、親が歯の生え始めを知ることのない年齢になってから生えることに由来するといわれています。
20歳前後で奥歯に違和感がある場合は、親知らずが生え始めている可能性もあります。
親知らずが生える時期には個人差がある
親知らずが生える時期は、一律ではありません。
あごの骨格や歯の生えるスペース、親知らずの向きなどによって、生えてくるタイミングは人それぞれ異なります。
一般的な時期より早く生え始める方もいれば、20代以降になって親知らずが見えてくる方もいます。
周囲と時期が違っても、それ自体は珍しいことではありません。
あくまで「18~20歳ごろ」は目安と捉えることが大切です。
30代・40代になってから親知らずが出てくることもある
親知らずは、30代・40代になってから生えてくる場合もあります。
それまで歯ぐきや骨の中に埋まっていた親知らずの一部が、後になって口の中に見えてくるケースです。
また、年齢を重ねてから奥歯に痛みや違和感が生じる場合もあります。
年齢を重ねてから奥歯に違和感が出た場合は、親知らずが影響していることも考えられるため、歯科医院で状態を確認しましょう。
何歳になっても親知らずが生えない人がいるのはなぜ?

親知らずが生えない主な理由には、以下の3つが挙げられます。
- 親知らずの歯胚がない
- 親知らずが歯ぐきや骨の中に埋まっている
- 生えるためのスペースが足りない
それぞれの理由を順に見ていきましょう。
親知らずの歯胚がない
親知らずが存在しない方もいます。
親知らずは上下左右に1本ずつ、最大4本ありますが、一部またはすべての親知らずが生えない方もいます。
もともと歯の芽(歯胚)がなければ、何歳になっても親知らずが生えることはありません。
親知らずの有無は自分では判断が難しいため、正確に知りたい場合はレントゲン検査での確認が必要です。
親知らずが歯ぐきや骨の中に埋まっている
親知らずが存在していても、歯ぐきや骨の中に埋まったまま出てこないケースがあります。
これは「埋伏歯(まいふくし)」と呼ばれる状態です。
完全に埋まっていれば見た目にはわからず、痛みなどの症状が出ないことも少なくありません。
ただし、埋まった親知らずが周囲の歯や組織に影響を及ぼす場合もあります。
気になる場合は、レントゲン検査で位置や向きを確認できます。
生えるためのスペースが足りない
あごが小さく、親知らずが生えるためのスペースが不足していると、途中まで生えて止まったり、まったく生えてこなかったりします。
親知らずは永久歯のなかで最後に生えるため、生えるためのスペースが十分に残っていない場合があります。
生えるためのスペースが足りない場合は、親知らずが横向きや斜め向きに生えることや、骨の中に埋まった状態のままになることがあります。
生え方に不安がある方は、早めの確認が安心につながります。
親知らずは何歳までに抜いたほうがいい?

結論として、「何歳までに抜かなければならない」という明確な決まりはありません。
抜歯の要否は年齢ではなく、親知らずの状態によって判断されます。
ここでは、抜歯のタイミングに関する考え方を整理します。
親知らずは何歳までに抜くという決まりはない
親知らずの抜歯に、年齢の期限はありません。
まっすぐ生えて噛み合わせや清掃に問題がない親知らずであれば、必ずしも抜歯が必要とは限りません。
重要なのは年齢ではなく、「トラブルの原因になっているか」「今後トラブルを起こす可能性が高いか」という視点です。
抜歯の要否は自己判断せず、歯科医師の診断を受けて決めることをおすすめします。
抜歯が必要なら若いうちに検討する場合がある
一般的に、親知らずの抜歯では年齢も手術の難易度や術後経過を判断する要素の一つとなるため、抜歯が必要な場合は若いうちに検討されることがあります。
また、将来的にトラブルを起こす可能性が高い親知らずについては、症状がない段階で抜歯を検討するケースも見られます。
抜歯を迷っている方は、時期も含めて歯科医師に相談するとよいでしょう。
30代・40代以降でも必要に応じて抜歯はできる
30代や40代以降でも、必要があれば親知らずの抜歯は可能です。
「もう年齢的に抜けないのでは」と心配する方もいますが、年齢だけを理由に抜歯ができなくなるわけではありません。
ただし、持病や服用中の薬によって配慮が必要な場合があるため、事前の問診と検査が重要です。
気になる症状がある場合は、年齢にかかわらず歯科医院を受診しましょう。
何歳でも注意したい抜歯を検討する親知らずの状態

結論として、痛みや腫れを繰り返す、むし歯になっている、横向き・斜めに生えているといった親知らずは、年齢にかかわらず抜歯を検討する対象になります。
放置するとトラブルが拡大するおそれもあるため、以下に当てはまる状態がないか確認しておきましょう。
- 親知らずの周囲に痛みや腫れを繰り返している
- 親知らずや隣の歯がむし歯になっている
- 横向き・斜め向きに生えている
親知らずの周囲に痛みや腫れを繰り返している
親知らずは奥に位置して磨きにくく、歯ぐきとの間に汚れがたまりやすいため、歯ぐきの炎症(智歯周囲炎)を起こしやすい歯といえます。
炎症が一度落ち着いても、親知らずの生え方や清掃状態によっては症状を繰り返すことがあります。
痛みや腫れなどの症状を繰り返す親知らずは、抜歯を含めた対応を歯科医師に相談しましょう。
親知らずや隣の歯がむし歯になっている
虫歯は、抜歯を検討する状態の一つです。
親知らずは歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすい傾向があります。
さらに、斜めに生えた親知らずと手前の歯の間に汚れがたまると、健康だった隣の歯までむし歯になるおそれがあります。
親知らずや隣の歯にむし歯が見つかった場合は、早めに歯科医院で状態を確認することが重要です。
横向き・斜め向きに生えている
横向きや斜め向きに生えた親知らずは、トラブルの原因になりやすい状態です。
隣の歯との間に汚れがたまりやすくなり、親知らずや手前の歯のむし歯、歯ぐきの炎症などにつながる場合があります。
一部だけ頭を出した状態も、歯ぐきの炎症を起こしやすいため注意が必要です。
生え方に問題がある場合は、症状がなくても一度レントゲンで状態を確認しておきましょう。
関連記事:親知らずで腫れない人の特徴7つ|腫れやすい人との違いを解説
親知らずが気になったら何歳でも歯科医院で確認できる

結論として、親知らずの有無や状態は、年齢を問わず歯科医院で確認できます。
痛みがない場合でも、親知らずの状態が気になる場合は、歯科医院で確認することができます。
レントゲン検査で親知らずの有無や位置を確認できる
親知らずの有無・本数・位置・向きは、レントゲン検査で確認できます。
歯ぐきの中に埋まった親知らずは見た目では判断できませんが、レントゲンを撮れば全体像の把握が可能です。
骨の中でどのような向きになっているか、隣の歯に影響しそうかといった点も評価できます。
親知らずの状態を確認する際は、必要に応じてレントゲン検査を行い、位置や向きなどを確認します。
痛みがなくても一度状態を確認しておくと安心
親知らずは、痛みがないうちに状態を確認しておくことが大切です。
症状がなくても、埋まった親知らずが隣の歯を圧迫していたり、むし歯が静かに進行していたりするケースがあるためです。
定期検診のタイミングで親知らずの状態も併せてチェックしてもらいましょう。
親知らずが生えるのは何歳?に関するよくある質問

最後に、親知らずが生える年齢について、よくある質問に回答します。
疑問の解消に役立ててください。
親知らずは何歳まで生える可能性がありますか?
親知らずが生える年齢に、明確な上限はありません。
一般的には10代後半〜20歳あたりで生えるとされています。
しかし、骨の中に埋まっていた親知らずが30代・40代以降に出てくるケースもあるのです。
年齢を重ねてから奥歯に違和感や痛みが出た場合は、親知らずの可能性も考えられるため、歯科医院での確認をおすすめします。
親知らずが20歳になっても生えないのはおかしいですか?
おかしいことではありません。
親知らずが生える時期は幅広く、20歳を過ぎてから生える方もいれば、もともと親知らずがない方もいます。
20歳時点で生えていなくても、異常とはいえません。
有無や状態を正確に知りたい場合は、レントゲン検査で確認できます。
親知らずが30代で生えてくることはありますか?
あります。
骨や歯ぐきの中に埋まっていた親知らずが、30代になってから生えてくるケースは実際に見られます。
途中まで生えて止まっていた親知らずが、時間をかけて少しずつ出てくることもあります。
30代で奥歯に違和感が出た場合も、親知らずが関係している可能性があります。
気になる場合は歯科医院で状態を確認しましょう。
親知らずが一生生えない人もいますか?
います。
生まれつき親知らずの歯胚(歯の芽)がない方は、親知らずが生えることはありません。
また、親知らずが存在していても、骨の中に完全に埋まったまま生えてこないケースもあります。
親知らずが生えないこと自体が、必ずしも問題になるわけではありません。
ただし、埋まった親知らずの状態によっては周囲に影響を及ぼすこともあるため、気になる場合は歯科医院で相談しましょう。
親知らずは何歳で抜くのがよいですか?
「何歳で抜くべき」という決まりはなく、抜歯の要否は親知らずの状態で判断されます。
まっすぐ生えて問題のない親知らずは、抜かずに残せる場合もあります。
一方、抜歯が必要なケースでは、年齢や親知らずの位置、向き、歯根の状態などを踏まえ、適切な時期を検討します。
最適なタイミングは状態によって異なるため、歯科医師にご相談ください。
堀田院長の総評|親知らずが生える年齢には個人差があるため気になったら状態を確認しよう
親知らずは10代後半〜20歳ごろに生えるのが一般的ですが、生える時期には個人差があります。
また、生まれつき親知らずがない方もいます。
抜歯に年齢の期限はなく、重要なのは親知らずの状態です。
痛みや腫れを繰り返す、むし歯がある、横向きに生えて周囲に影響を及ぼしているといった場合は、年齢にかかわらず抜歯を検討することがあります。
親知らずの有無や状態はレントゲン検査で確認できるため、気になったら放置せず、歯科医院でチェックしておきましょう。
歯科ドクターHaでも、親知らずに関するご相談を随時受け付けています。
気になる症状がある方は、当院へお気軽にご相談、お問合せください。
